第21話

「…で、俺はここで何をすればいいんデスカ?」




三瀧はへらへらと笑いながら首を傾げる。




「うん、三瀧君には矢城君と一緒に現場に行ってほしいんだよ」




「現場?」




「私は一人で大丈夫です。」




きょとんとする三瀧をよそに環が課長に抗議の目を向ける。




課長はまあまあ、と環に両手のひらを見せ苦笑いを浮かべた。




「三瀧君は今日が初めてだから、どんなことをする課なのか見学してもらった方がいいと思ってね。彼は捜査一課でも優秀な刑事だったから、自分の身は自分で守れるだろうしね?」




環と三瀧は課長に「ね?」ともう一度同意を求められ、大人しく口をつぐんだ。

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