第23話
「お前みたいな子供に言われたくない。」
「子供じゃないですー。もう時間もったいないからお弁当に集中させてください」
二人のやり取りはまるで仲のいい兄弟みたいで、夢はいつまでも見ていたいと思った。
(それにしても木本くんは流行に詳しいんだなぁ…)
お弁当箱の蓋を開けて歓喜の声をあげる奈月を、夢は微笑ましく見ていた。
(不思議な人…。)
もっと見ていたいと思う。それは声だけのせいではなくて、人間的に魅力がある人なのだと思った。
「先輩って料理上手なんですね!ちゃんとした味がする」
「ちゃんとしたってなんだそれ。失礼だろ。食レポは10点。」
「えっ10点て低すぎでしょ!ホントに美味しいんですってば!」
「はいはいわかった」
「あっ、ちょ!俺の玉子焼き!」
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