第3話
「あ、はいっ、すみません…」
電話が鳴ってるのも気づかないなんて。
(いけない、いけない…いい加減オトナなんだから、仕事に集中しなくちゃ……)
気持ちを切り替えるように小さく息を吐くと、受話器を取り1のボタンを押す。
「お電話代わりました、小野寺です」
「あっ小野寺さんー?オレオレ、高森でーす」
電話の相手は営業部の高森という男性だった。
32歳でやり手のエース。成績がよく話も上手で社内では人気者だが、いかんせんノリが軽い。女子社員には誰にでも声を掛けるし、すぐ肩や頭を触る。
自分に自信があるのだろう、けれど夢は正直この男が苦手だった。
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