第二話 あの子も好きなホットミルクティー
「いらっしゃいませ」
僕は傘を傘立てに置き、コンビニエンスストアの自動ドアをくぐる。僕の足はホットドリンクコーナーへ。
どれにしようかと、視線を左から右へ移すと、ある商品に目が留まる。
僕の手は無意識のうちにその商品へ伸びる。右掌に伝わる温もりはやがて全身へ。
「あの子も好きだったっけ……。これ……」
ホットミルクティーのラベルを眺める僕。
あの頃と同じデザインのラベル。見かける機会がなくなったホットミルクティーだった。
「久しぶりに見たな、このホットミルクティー……」
これは偶然なのだろうか。
「公園のベンチで二人並んでこのホットミルクティーを飲んでたっけ……」
僕の頭の中に映像が流れる。
あの女性とよく似た恋人と交際していた頃の映像が。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます