香と誠
第37話
「誠。どう言う箏だ」
私が病室で寝込んでいる時、家族は話し合っていたようだ。
「兄さん、これはどうしようもなかったんだ。悪かったよ。確認もせずに食べさせて」
「お前のその態度は悪いと思っていないだろう」
珍しくこの時、父は怒りを隠せていなかったようだ。
「誠さん、千夏ちゃんに何かあったらどうしてくれるの」
母も震えた声でそう話していたようだ。
「誠、本当にどうしてくれるんだ」
「、、、悪かった。本当に。本当に悪かった」
いつもチャラチャラふわふわしている誠さんが頭を深々と下げていて両親共々驚いたのだろう。
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