第27話

「うぐっ」


「ほら、早く目ぇ覚ませよ」


「うっ」


「ねぇ、父さん、コイツは生かすの?殺しちゃダメなの?」


「好きしたらいい。だが、千夏にはこの後の死体は見せるな」


「それはもちろん」


「私は部屋の外にいるから、終わったら出てきなさい」


「はーい」



「じゃあ、まず千夏に触れた腕、切り落とそうか」


「うわあああああぁぁぁあ!!い、いやだぁ!」



煩いな。



「その前に口を塞ごうか」



確かここに強力なガムテープが、あるはずなんだよねぇ。あ、あったあった。で、口を塞いでっと、



「ん、んん」



「ではではぁ」



腕を切り終わり、次は目をとる。千夏を映したこの瞳もいらないでしょ。



「あれれ、もう死んでる。残念、もう終わりか。父さん僕は帰るよ」


「あぁ、わかった」

                 』

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