第10話
「そんなもんなわけ?ほんとにバカなの?」
彼らを煽りながら彼らの攻撃を避ける香。
「そう言うテメェは避けてばっかじゃねぇか!テメェこそ弱えんじゃねぇか?」
「俺があんたら殴ったらこの学校が汚れちまうだろ?」
「ふっ、そんなの言ってんのは勝手だが、いつまで経っても勝負はつかねえぜ!」
「あっそ」
その乾いた香の声が発せられて何秒後だろうか。彼らが床に這いつくばり逃げようとしていたのは。きっと30秒くらいだろうか。もしかしたらもっと早いかもしれない。なんて考えていれば辺りでは拍手喝采だった。
「千夏。怖かったよね。もう大丈夫だよ」
「か、香」
「うん、大丈夫」
彼らは血だらけだったのに香には返り血が1つもない。手慣れてる証拠だと思う。香は私が危ない目に遭うといつもこうだから。
「それじゃあ、お昼だべよ?」
「うん。なに買ってきてくれたの?」
「えっとねぇ−−−」
そうして私たちは昼食を済ませた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます