第31話

そして、悠依斗はそんな菜緒を放置し、美香と由月の方へと歩き出す。



「ちょっと!私の話を聞きなさい!警備の奴らまだ逃げるなんて、、、。ほんとに使えない!」



そうして、美香と由月の口元のテープをゆっくりと剥がして言うから。



「なんでそんな簡単に捕まってるの」


「、、、。大人しくしないと父さんと母さんに酷いことするって言うから」


「覚えておけ、他の命より自分が生きることに徹しろ。お前たちはそれが1番だ。いいな」


「、、、はい」



「、、、うん」


「じゃあ、そこで見ていろ」



悠依斗の優しさは0へとなったらしい。そして、悠依斗は、菜緒へと注射針を投げた。あれは痺れが強いもの。しばらくは動けなくなる。

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