第32話
「いたっ!?」
悠依斗はまず手袋をし、菜緒の手足を拘束した。
「なにすんのよっ!」
もちろん抵抗はするがもちろん敵うはずもない。
次は尋問が始まった。
「俺の質問に全て簡単に答えろ、いいな」
「はぁ?なによ!私はあんたなんかにっ、オエッ」
どうやらナイフが一本刺さったらしい。
「簡単に答えろ」
「は、い」
さすがに自分の立場を理解したらしい。
「誘拐理由はなんだ」
「そいつらを使えば、私もトップに、立てると、思ったの、よ、、、!」
「何か言い残すことはあるか」
「あ,言い残すだなんて、、、。まるで、、私が死「黙れ」
「はっ、、、!」
「言い残すことはないかと聞いたんだ」
「ごめんな、さい、、、!許して、ください!!おねが、い!しま、す、、!」
シュッ
「刺さっていたナイフを抜き出すと、血もでてくる。間も無くすれば出血多量で死ぬ。
だけど、そんな楽には死なせないだらう。
「あがっ!ゔ!!」
穴の空いた皮膚に磁石が入れられる。小さいのにとても強力な磁石。
「いだっ!?」
そして呼吸するのに精一杯な口の中に磁石の片方を入れる。
そうすればどうなるだろう。磁石同士が繋がろうとしだす。
そうなれば彼女の体はどうなるのだろうか、、、。悲惨なことになるだろう。
そうして、彼女を放置。
「美香、由月。帰るよ」
「えっ、この,人,は」
美香が震えながら言っている。
「あとのことは俺の仕事じゃない。頼みましたよ、部長」
「はぁ、まったく、、、。随分悲惨なことになってるな、、、」
「血もあまり飛んでませんし、よくないですか?」
「よくはないな、、、。まぁ、わかった。あとはやっておく」
「はい、それでは」
美香は震えながらにも悠依斗の服の裾を引っ張っている。
由月は黙ったままついていく。
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