コンコンコンコン

「組長、入ってもよろしいでしょうか」

「あぁ、構わない､､､」

中からは義妹の怒りの声もが聞こえてきた。

「どうぞ、お嬢、若」

「お久しぶり。お父さん」

「ご無沙汰しています。お義父さん」

「し、雫に悠依斗くんじゃないか」

「し、雫！？」

「ど、どうしたんだ？」

「橋本組が落ちぶれたと聞いたから来てみたの」

「落ちぶれてないんかないわよ！」

「あら、そう？あなたたち夫婦が継いでから警察沙汰も増えてるみたいだけど？」

「そ、それは組員の問題よ！」

「違うわよ、それはあなたたち夫婦が落ちぶれているからよ」

「､､､なんですって！」

「ということでお父さん。提案があります」

「な、なんだね」

「私たちに、この組を継がせてください。お願いします」

「な、なんだと！それは、それは本当か！？」

「はい。もうこれ以上、私の好きだった組を落ちぶれさせる訳には、いきません」

「ちょっと、何を言ってるのよ！ここは私たち夫婦が継ぐのよ！」

「､､､ならば組員を集め、調べてみようではないか」

「ふんっ、いいわよ！どうせ私が勝つもの」

「負けたら、出ていってもらうからな。2人ともわかったか？」

「もちろんよ！私の勝利は確実だし、問題ないわ！」

「はい。構いません」

「それじゃあ怜治。召集を頼む」

「承知しました」

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。（ログインが必要です）

新規登録で充実の読書を

マイページ: 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる; 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める; フォローしたユーザーの活動を追える
通知: 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴: 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい