橋本組と私たち

第14話

「さてと、着いたね」


「うん、雫の両親に会うのは久しぶりだね」


「ま、気楽に行こっか」


「き、気楽に?」


「うん、じゃ入るよ」


ピンポーン

大きな門の前にあるインターホンを私が鳴らせばすぐに人が出てきた。



「はい。どちら様でしょうか」


「私,日高雫です。橋本裕司の娘です」


「あっ、お嬢!?」


「久しぶりね。怜治(れいじ)」



怜治は、元々私に1番近いところで仕事をしていた者。



「ど、どうなされたのですか?」


「父に合わせてもらえる?」


「はい。あの、ですが今、菜緒さん夫婦と言い合っていて、、、」


「あら、丁度いい」


「え?そうですか?今行きますか?」


「ええ。お願い」


「承知しました」



「相変わらず雫は懐かれてるね」


「確かにね。まぁ、人に嫌われるよりは懐かれてたほうがいいからね」


「それもそうだね」

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