第12話

「んー美味しい」


「ね、美味しい」



私たちはピザ一枚とそれぞれパスタとサラダ、スープとドリンクを頼んだ。



「それでなんだけど、雫」


「うん?なに?」


「仕事辞めたらって話、、、」


「ああ、あれね。うん。どうしたの?」


「辞めたら、どうする?」


「んー、新しいことに挑戦ってのもいいけど、まぁ手っ取り早くは、私の実家を継ぐってのがいいかなぁ」


「雫の家?」


「うん。本当の両親の家って極道って話はしたでしょ?それで今過労してるらしいんだよね」


「苦労?」


「うん。今は仮だけど、義妹が継いでてさ。でも破茶滅茶らしいんだよね。組員も悪戦苦闘って感じらしくて」


「なるほどね」


「それに私、今のあの組は好きじゃないの。街の人に迷惑かけて、警察沙汰にもなって。だから私は義妹もその旦那も気に食わないの」


「うん」


「だからそこで私たちが継げばなんとかなるかなぁって」


「、、、それはアリかもしれないね」


「でしょ?だから今週の土曜日に申し訳ないけど休日をもらって行ってみない?」


「うん、そうしよう。俺も雫のご両親の役に立ちたい」


「別に私の両親のためじゃなくていいよ。悠依斗の生きやすい場所があそこなら私はついてくってだけの話だよ」


「、、、うん。ありがとう」

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