第7話

そうすれば悠依斗の動きはぴたりと止んだ。



「あ、雫。お昼食べよ」


「はいはい。もしかして、私とお昼食べるのにそんな格好で食べるの?」


「あ、確かに」


「じゃあ着替えてきて」


「、、、行ってくる」



そう言って悠依斗はその部屋を出て着替えに行ったのを確認して、私は酒井くんの方を見る。



「ごめんね、迷惑かけて」


「い、いえ!」


「あ〜、颯。顔赤い〜」


「えっ、いや!あの!」


「無理だぞ〜、雫さんは悠依斗さんの妻なんだから」


「え!?そうなんですか!?」


「うん、まぁね。てか、この人いいの?」


「あ!そうでした!俺は失礼します!」


「うん。またね」



そう言って尋問されていた、と言うか拷問されていた人を引きずりながら私たちが入ってきた扉ではない扉を開いて違う部屋へと行く。


あっちは、治療室でもあり、牢獄にもつながる扉。

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