第6話
「早く吐けよ!じゃないと」
悠依斗ではなく、取り調べ、と言うか尋問していたであったのであろう人が言っている。
悠依斗はと言うと、蹴り殴り。服は真っ赤。返り血だらけ。
「あーあ。颯、めっちゃ大変そう」
「初めて見る人」
「あ、そうなんですか?去年入ってきた酒井颯(さかいはやて)です」
「ふーん。でもやっぱり、悠依斗は止まらないなぁ」
「はい、、、。もう30分くらい経ちますよ」
「あらら。てかこれ。止めていいの?尋問だったんでしょ?それに相手、生きてるし」
「いやぁ、流石に止めないと」
「そっか」
私は入り口で樋口くんと話すのをやめて、悠依斗たちの方へと近づく。
「悠依斗、来たよ」
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