第5話

ピンポーン


エレベーターが15階についたことを知らせてた。


エレベーターから出て、1奥から2番目の部屋へと入る。



「失礼します。こんにちは」


「あ!雫さん!グッドタイミングです!」



と、部屋に入ればすぐに悠依斗の同僚である樋口翔(ひぐちかける)くんが話しかけながら私の方に足早に近づいてきた。



「え?どうしたの?」


「悠依斗がまた止まんなくて」


「また、、、。今から行くね」


「ほんと、すみません!」



部屋の端の方にある、奥の部屋へと続く扉へと私は向かった。



「あ!雫さんコート!」


「あ、忘れてた。ありがとう」



私は黒のフードとマスク付きのロングコートを樋口くんから受け取り、羽織る、そして、黒のショートブーツを身につけると、樋口くんが扉を開けてくれた。



「ありがとう」


「いえ」



そして入れば鉄の匂いが充満していた。

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