第17話

そして始まった学校生活。


幼稚園とは違い、先生の話をよく聞いて、勉強して、限られた時間休む。


給食の準備をして、掃除をして、日直だってあって。


大変な日々に疲れていた頃。



「一くん。一緒に帰らない?」



そう、声をかけて来た女の子がいた。

私とは違う黒髪は、2つ縛りのツインテールに可愛く結ばれていた。



「ごめん。帰りは百合ちゃんとって決めてるから」


「そっか…。わかった。ばいばい」


「うん。ばいばい」



ののは、断った。



「あ、百合ちゃん!今日僕の家であそぼ!」


「いいよ!」



そうしてののは、いつも私と帰ってくれた。

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