小学校

第16話

母は、もうこの世にはいなくなり、私は2人家族になった。



そして、時間というものは嫌でも過ぎていくもので、私は小学生になっていた。



「おめでとう。百合愛」


「ありがと。パパ」



紫色のランドセルは、可愛くて、私は嬉しくて仕方なかった。



「百合ちゃーん!」


「のの!」



もちろんののも同じ小学校。

ののは、黒がメインで、横にはブランドのロゴが入っていた。



「おはよ!百合ちゃん」


「おはよう。のの」



その後は入学式があって,クラスも決まった。


クラスは、なのとは離れてしまったけれど、隣のクラスみたいなので私はよかったかな、と思っていたんだけど。



「えー。百合ちゃんと違うクラスなのー?やだなぁ」


「帰りは一緒に帰ろ?」


「もちろん!」


「じゃあ、そっちのクラスでも頑張って」


「…はーい」



ののは、不満らしかった。

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