第41話

そして2つ目の試験


「失礼します」


「はい、どうぞ。佐久間恵梨さんですね」


「はい。よろしくお願いします」


「よろしくね、私は2つ目の審査員の西川花蓮(にしかわかれん)。よろしくね」


「はい」


「じゃあロングトーンについてね。まずは手本を見せるわね」


彼女は「あ」と言う言葉を軸にロングトーンをしている。長さ的には12秒程度。見たところまだまだ行けそうな表情だ。


「さぁ、やってみて」


今までの人が何秒かは知らないが、妥協する気はないので、本気で向かいうつ。


「あ−-−−−−–-−−−−−−−−−−−-−−−-−」


あぁ、やばい。酸欠になる。大体25秒くらいはいったんじゃない。


「お疲れ様。2つ目の試練は終わりよ。すごいわね、20秒越えだなんて、今のところあなたの前には1人だけだったわ。今回はすごい子がいるものね。それじゃあ最終テスト、行ってらっしゃい。頑張ってね」


「はい。ありがとうございました」


さぁ、誰が20秒超えのんだか。

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