第34話

うん、今までの基礎ばかりだし、あとは見直しをすれば大丈夫かな。こんなところで間違ってるわけにはいかないし、頑張らないと。




「止め。筆記用具を机に置き、廊下に出て次の試験の準備をしてください」



「どうだった?衣千夜」


「うん、問題ないと思う。次の数学も頑張ろうね」


「だね!」


衣千夜も問題なさそうでよかった。



そして無事筆記試験を終えた。

「では次に体力的観点からの試験を行います。まずこのクラスは体育館へと移動します。廊下に素早く並び順は自由に並んでください。最後に戻ってきますので荷物はそのままで、水分やタオルなどだけを持って並んでください」



体力、頑張らないと。1番自信もないけと、ここで低い点を取るわけにはいかない。



「ではまず、ランニングです。自分の好きなペースで15分間走ってもらいます。そして走る時には名札をつけていただきます。こちらにご用意していますので、ご自分でお付けください。それでは、20分後に始めます」



「ランニング、うーん」


「なにに悩んでるの?」


「いやぁ、ペース配分どうしようかなって」


「そうだなぁ、室内だから少し湿気もあるし、呼吸が乱れないくらいでいいと思うよ。乱れるとペースがかなり下がるからね。あとカーブのところは少し大きめに曲がったりしたほうがいいと思う」


「参考になるよ、ありがとう」


「ううん。頑張ろ」

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