第21話

「さてと、帰りますか。行こ〜衣千夜」


「あ、うん」



ーーーーー

「お待たせ〜」


「おかえりー」


「ただいまです」


「じゃあ引越しの荷物はもう届けたから早速家に行きましょうか」


「家って呼ばないと思うけどね」


「家よ家」


「でも何でホテルなの?アパートとかマンションとかあるじゃん」


「あそこのホテルはね、パパの祖父が経営を始めたところなの。だから顔が効くらしいのよね。まぁ、ちゃんとお金は払うけど」


「へぇ、行ったことないよね?」


「パパは忙しいからね、わざわざ泊まりには行かなかったのよ」


「今は誰が経営してるんですか?」


「今はね、パパの双子の兄弟よ」


「あー、あの人か!」


「どんな方なんですか?」


「パパよりも元気な人よねぇ、いっつも笑顔。まぁ、そういう人ほど怒れば怖いのかもね」


「やめてよ、フラグ立ってる」


「あらやだ、恵梨がやるの?」


「や、やめてよ」


「さ、そんなこと言ってる間に着いたわよ」


「わ、綺麗!」


「こ、こんなところに住んでいいんですか、、、?」


「もちろんよ!さぁ、行きましょう」

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