第40話
そして私が起きたのは午後の3時。
随分と眠ってしまった。
階段を降りるとスマホをいじっている深凪さん。
なんであんなに余裕そうなのか意味わかんないな〜。なんて思っているとこちらに気づいた深凪さん。
「おはよ。随分寝たね」
「し、しょうがないでしょ」
「ふっ。まぁ、いいけど」
また私を見れば笑が堪えられなくなるらしい。
こんな私は彼の嫁になれるのだろうか、、、なんて深く考えていると深凪さんが声をかけてきた。
「何思い詰めてるの?」
「いやぁ?」
「なに」
「いや別に?」
「なに濁してるの」
「なんでもなーい」
と言って私はキッチンに立ち、お茶を注いでダイニングの椅子に腰掛けた。
痺れを切らしたのかスマホの電源を消してこちらに向かって来るや否や私の手にあるお茶を取って話し始めた。
「ほら。それ俺に効かないの知ってるでしょ」
「ゔ」
バレたか。
「で、なに」
「いやね?私は良い嫁になれるのかなーと」
「そんなことで思い詰めてたの?」
「そんなことじゃないから!」
「ふっ。大丈夫だよ。心配しなくたって」
私は軽く頬が熱くなった気がして、トイレへと逃げた。
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