第16話
深凪さんが来るまで、私は少し考えた。
あの告白に対して結局、付き合うを選んだ私だけど、付き合う、ってなにする?
デート?ハグ?キス?
最終的に結婚?
深凪さんは本当に私とそんなことをしたいというのだろうか。遊び?
「できたよ、楓」
「ありがとう。あの、深凪さん。私と付き合ったけど、、、遊び?」
「んー?何言ってるの?」
そう言って深凪さんは、私が寝てるベッドのすぐそばにあるテーブルにお粥を置き、近づいてくる。
「ふざけないで。俺は遊びで付き合わない」
顔を目の前まで近づけて、真剣に言うから、なにも言えなかった。
「そんな気持ちで俺と付き合うなんて、、、楓こそ遊び?」
「そ、そういうのじゃない!、、、けど深凪さんに詰め寄る女の子って第一印象的に可愛かったし、なんで私なのかなって」
「あー、だってあの人たちってさ、お金目当てだし。ほんと嫌になるんだよねー」
「そ、それ本当ですか!?あの人たち、みんなそんな感じじゃなかったと思うんですけど!?」
「俺との会話に敬語だなんて、久しぶりだねぇ?」
「う、、、。ごめん、なさい」
「うん。それじゃあお粥、どうぞ」
「あ、ありがとう」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます