第36話
その部屋からはしんとした空気と一定のリズムの寝息が聞こえてきた。
ゆずは寝ているらしい。
じゃあ、起こさないで終わらせないとね、
そして目の前の扉は鍵が閉まっているようだったがそんなのは関係ない。
鍵くらいなら開けられる。
ガチャガチャと少しいじれば簡単に開いた鍵。
中に入れば口をパクパクさせながら金魚のような行動をしている男が数人。
そんなに驚くことじゃないのにね?このくらい、あんたらもできるでしょ?あ、できないか低脳さんたちだもんね。
なんで自己解釈していると男たちが話し始めた。
「なんだぁ、ただの高校生のガキじゃねぇか」
「あ〜、でも顔はいいんじゃねぇか?男も抱けるヤツいたよなぁ?そいつに渡しちまおぅぜ」
低脳同士仲良く話してるよ。あー、うるさい。
「おいガキ、今からここでお楽しみが始まんだよ、邪魔すんな」
そんなふうに話す男2人とは違ってさっき玄関に来た男は腰を抜かしている。
お前しか僕のこと知らないみたいだよ?大丈夫?
なんて薄情な思いを乗せてそいつを見る。
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