第24話
「何故ですか、おふたりとも。私たちのところにきたら良いのですよ?」
先生方には見えないその姿。国立魔術学園の会長。
「会長、私あなたの学園に行くなどお断りですよ」
先生方はやっと彼がいるのだと理解した。
「どうして?私は君を受け入れているのに。君の実力は素晴らしいでしょう?どうしてきてくれないの?」
「会長、会長は私に嫌われた理由をもう忘れたの?」
「まさか、と言うかまだ怒っているの?もう終わった話じゃない」
私が彼を嫌う理由、、、それは6年前の私が9歳の頃、よく3人で遊んでいた。けれどある日、会長は私を崖から突き落とした。
魔術があるのだから、なんとでもなった。
だが問題はそのあと
「莉里ごめんね?落として」
「わざと落とした、よね?なんで?」
「だって僕を好きになってくれないんだもの。ずーっと莉里は羅衣と話ってばっかりなんだもん」
「え、、、?」
「このまま落ちて死んでしまっていたら僕を一生忘れることなんてないでしょ?そうなって欲しかったんだぁ」
「そ、そんなことしなくても、、、いいじゃん、落とさなくても良いじゃん、なんで、なんで、こんな怖い思いさせるの、、、?」
「ごめんね?もうしないよ?」
その時から彼への恐怖が大きくなった。
あんな過去、、、。もう嫌だ。
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