第22話

私が出したのは、『ジャイアント・ホグウィード』


「うわ、りーちゃん殺す気?」


「だめだった?」


「えー、これこそ評価下がるでしょ」

なんて少し笑いながら言う羅衣


「じゃ止める」


なら藤の花を使って作ったものにしよう。


キラキラと輝く藤の花を使った物を私は高く舞い上がり、彼らに振りかけた。


「おかえりぃ」


「ただいま」


死にはしないものなので大丈夫。

2人は咳き込み始めた。


「な、なに、これ、、!」


「せ、せんせ、ギブ!」


「やめ!」


赤髪の方のギブアップの声が出たため終わりを告げられた。


先生の治癒魔法でもう苦しさはないらしい。


周りのみんなはと言うと少し顔を引き攣(つ)っている人がほとんどのよう。


「ねぇねぇ、あの藤の花僕にも分けて」


「え?この毒?」


「そーそー、それ」


「何に使うって言うの、、、?」


「5時間目に調べ物しなくたゃなんだよね」


「それでこれを使うって言うの?」


「うん!」


なぜそこでそんなにも元気な笑顔が出てくるのかはわからない


「これはだめよ、毒だもの」


「えー、それじゃなにも調べられなーい」


「何かしら持ってるでしょ」


「そりゃまぁ、、、」


と言いながら真っ赤なバラを出してきた。


「このバラは一応あるけど、、、」

なんて言いながら付け足す

「この花は違うのに使いたいんだよねぇ、、、」


「、、、わかったよ、終わったらすぐに返してね、毒なんだから」


と言い彼に手渡した。


「ありがと、りーちゃん」


「どーいたしまして」

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