第20話
そして、いよいよ私たちの番のようで。とは言っても1番最後だった。
どうやら私たちの相手は真綾さん。そして2年の男子生徒のようだ。
鋭い目つきで私をみる真綾さん。そして赤髪の2年生。見た目によらずだがこちらを見るなり怯えている。
「ねえ、羅衣。彼、怯えているけれど」
「あぁ、まあそりゃそうだよ。僕たち相手なんだもの」
「そうなの?」
正直私にはよくわからない。別にそこまで能力をここで出した覚えなど私にはないのだから。考えられるのは、、、
「羅衣、彼に何かあったのね、、、怖がらせてはいけないわよ、せっかくの勝負なのに相手が実力を出さなくてはだめでしょう?」
「だって、りーちゃん怪我しちゃうかなあって」
さっきしないよと散々言ったと言うのに、、、
「私は大丈夫、いい?」
むすっとした顔を見せながら
「わかったよ、、、」
そして初めの合図がある前に私は彼のところに向かった。
「あの!羅衣にはちゃんと言いましたから。実力出してもらって構いません!」
私は勢いよく言い放ち彼の返答も聞かず羅衣のところへ向かった。
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