第5話
車に近づくとすぐに誠さんが扉を開けてくれる
そしてすぐに中に彼がいると知らされる
確かに誠さんからは車に彼がいるとは聞いていた。けれどこの香りは彼の存在話主張するもので私もすぐその香りに包まれた
この藤の香りは私と羅衣のお揃いの香り
羅衣は扉が開くとすぐに私の存在を確認し奥にずれた
「おはよっ、りーちゃんっ!」
「おはよ、羅衣」
本当に一つ年上か疑うがほんとに一つ年上なのだ
私はこの柔らかい笑顔が声が香りが大好きだ。とても落ち着く
そして彼は私が車に入り腰(こし)掛かるとすぐに抱きついてくる
「はぁ、りーちゃんの香り、、、」
「使ってる香水は同じでしょ、、、?」
「ぜんっぜんっ違うね、香水が同じでも元が違うんだから」
「もと、、、?」
「りーちゃんっ大好きだよっ」
「う、うん、ありがと」
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