処方箋⑧~使命感、という感情を知っているか?
人間は感情の生き物だ。
だからこそ、感情次第で、とてつもないパワーを出せる。
偉大な人間、
偉大な業績、
偉大な創作、
どれも全て「感情」から生まれた。
これは事実だ。
ん? 動物にも感情があるって?
たしかに、動物にも感情があるだろう。
腹が空けば怒るし、綺麗なメスを見れば喜ぶだろう。
そこは否定しない。
だが、それはあくまで「欲求」や「本能」の側面が強い。
脳の生存本能で、食べ物や異性を求めて、
そこに付随して、後から感情が乗っかる。
動物の感情は、そんな感じだ。
対して人間は、抱いた「感情」を「表現」できる。
新しい何かに変換できる。
例えば、
太っているせいで彼氏にフラれた!!悔しいっ!!
って感情を、
ダイエットという、自分にとって新しい行動に変換できる。
その結果、めちゃくちゃ綺麗な女性になる、という大きな結果(功績)につながる。
よく考えてみろ。
普通なら、ダイエットって生存本能的に無意味な行為だぞ?
腹いっぱい食えているほうが、
てか、それどころか、
脂肪をちゃんとたくわえている方が、むしろ生き残りやすいんだぞ?
それって、冷静に考えて、すごくね?
ゴリゴリに本能に逆らってる行為だぞ?
つまり、だ。
感情によって人間は、
太古の本能すら超える「努力」
を実行することができるんだよ!!!
ってことだ。
そして、これは創作に限らず、
あらゆる分野で応用可能だ。
でも、これを聞けば、
「え、そんなのただの精神論だろ!!」
「頑張っても、どうにもならないことだってあるじゃん!」
「おいおい、結局、大したこと言ってねえな」
って言うヤツらが出てくるだろう。
安心しろ。そんなヤツらに、とっておきの感情を教えてやる。
これはな、
門外不出の、
秘伝の、
究極奥義だ。
それはな、
「使命感」
だ。
……え、使命?
って思ったよな。
あ、言っとくけど、大マジメだぞ。
俺が思う、創作に必要な使命感とは、
「これは俺にしかできないこと」
「この物語を書き切るのは俺だけの役目」
「俺が創らなければ、誰もこれを創らない」
という、
強烈な自負。
ドラ〇ンボール風に言うと、
「悟空がやらねば誰がやる!!」
ってやつだ。
この使命感があれば、人は何でもやる。
自分にしかできない、
と想えば、
人はどこまでも行動する。
それこそ、あまりこういうことは言いたくないが、
過激な宗教による自爆テロ事件が起きるのも、
自分の使命である!!
という感情も大きいよな。
良くも悪くも、使命感は、すげーんだよ。
ちなみに、
この、使命感って、別に特別な存在が抱くやつじゃないぞ。
ウルトラマンとか、
伝説の勇者とか、
ジェダイの騎士とか、
そういうやつじゃなくても、
使命感、あるいは、宿命感。
そのとっておきの「感情」があれば、
人間はめちゃくちゃ動く。
動物にはない、想像力、感情、意志。
あるいは、妄想。
使命や宿命を、妄想でも良いから、抱く。
これを活用しない手はない。
単なるキモい中二病の勘違いだって?
へえ、それの何が悪いんだよ。
言っておくが、
崇高な理念を持ってようが、
誇大な妄想を持ってようが、
行動するための活力になるなら、どっちも同じだよ。
火種になって燃えてくれれば、
高級な和紙だろうが、
エロ本の束だろうが、
燃えたもん勝ちなんだよ。
それに、言わせてもらうけど、
こういう、
メンタル的なハックを馬鹿にするやつは、
実はメンタルが弱いことが多い。
メンタルの部分を軽視しているやつが、
一番メンタルが貧相だったりする。
イチローや大谷翔平のような超人だって、
ルーティンや、
メンタルケアや、
日頃の振る舞いを、
キチンとド真面目にやっている。
たしかに俺が言っているメンタルハックは、
内容が頼りなかったり、まだまだ粗削りだったりするかもしれない。
けど、この文章の内容をちゃんと理解する前に、
というか、キチンと読むことすらせずに
メンタルを軽視して、馬鹿にするヤツは、
少なくとも、
俺はイチローや大谷翔平より実力がある!!
って言っているようなもんだからな。
じゃ、内容をまとめる。
人間は使命感を抱けば、どんなに創作が大変でも、
絶対にやり遂げる。
そして人間は、
使命、を勝手に感じる権利がある。
勘違いでも良いから、
使命を心から信じろ。
特にこの時代の創作者には、
それが不可欠だ。
鈴木貫太朗
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