第5章 銀腹魚団

 1

 

 バルミの手配してくれた砂船は5人(実質は4人だが)で使うには少々狭いものの、徒歩で行く数倍の速度で砂丘を進んでくれた。

 一体どのような原理かはわからないが、砂の上数センチのところを浮きながら走る砂船の中で一同はしばらく塔での興奮を共有していたが、落ち着いてくるに従い今後の行先へと話題は移っていった。

「さて、次の行先じゃが……みっこがクリオの国に来る時に見た風景では『虹渡り海岸』へ向かうことになるようなのじゃ。カッコが見た風景も同じかの?」

「はい。私もヒスイのような海が広がる風景に虹の橋が架かっている様子を見ました。あれがリンゴ様の言う、虹渡り海岸なのだと思います」

「ちなみにお嬢さんは他に変わった光景を見なかったのかね」

  リョキスンの問いにカッコは眉を寄せる。

「……広い草原に大きな時計塔が立っている風景は見ました。でもそれ以外は……」

 残念ながら他の情報は無いようである。

「やはり順番通りに虹渡り海岸から攻めるべきなのだろうな」

 リョキスンは荷物の中から地図を取り出し、次のルートを探り出した。すると。

「ちょっと待ったなのよ。その前に我々は大泥棒を追わなきゃならないのよう」

 リオネルの言葉にカッコは「あ」と小さく声をあげる。

「そうでした。私とリオネルは大泥棒ショーリを追いかけなくてはなりませんでした」

「おいおい、それはどうした了見なんだね。無事抜け出せたんだ。腹を立てる気持ちもあろうが、そういうのはバルミさんにでも任せておくべき事案だ。我々には限られた時間しかないのだぞ」

 リョキスンは地図を眺めながらも鋭く追及する。

「ごめんなさい。けれど、私はショーリに会わなくては元の世界に帰ることができないのです。彼は私のリボンを……私が元の世界に戻るための目印を盗んでいったものですから」

「な、な、なんということじゃ!それでは門を見つけても無意味じゃ……」

 リンゴの声にカッコはしばし眉間にしわを寄せた。

「そうなのです。ですから……折角助け出して頂いたのですがやはりご一緒はできないように思えます」

 彼女の様子は儚げにもかかわらず、一切弱さを感じさせなかった。凛としているとはこういうことなのだろうか、とみっこは思う。

「さて、どうするみっこ。このお嬢さんを君は助けるのか?断言するが、大泥棒を捕まえるなんてことは並大抵ではないぞ。彼がどこへ逃げたかはわからんが、追いかけまわしていれば期限には間違いなく間に合わないだろう。たしかに我々3人が協力すれば多少成果はでるかもしれん。だが、あくまで多少だ。それでもこのお嬢さんと共に行くのか?」

 どこかからかうようなリョキスンの声。みっこは試されていると感じた。

 どうしよう。気持ちとしてはカッコを助けたい。けれど、それが理由で帰れなくなるのは嫌だ。だってみっこの目印であるミサンガはまだ健在なのだから。

「さあ、どうする、みっこ」

 リョキスンは琥珀の目でみっこを見据えたまま返答を急がせる。その目をにらみ返しながら、みっこは心を決めた。

「……保留!結論は保留よ。エルビザへ戻ってからショーリの情報を集めるの。それからでも最終結論を出すのは遅くないでしょ」

 リョキスンはにやりと笑い「了解した、わが君」とわざとらしく答えた。


 2


 2時間ほどたって。砂船はエルビザの入り口に到着した。前回来た時には物資の補充だけすませてすぐに琥珀水晶の塔へ向かってしまったため、みっこにとっては事実上の初訪問である。

 エルビザへ着いて、いきなり元気になった者がいた。リオネルである。

「カッコの開放祝いなのよ!今日は美味しいご飯を食べるのよー!早速手配してくるのよ!」

 そう言って単独行動をとろうとするリオネルの首根っこをリョキスンが掴む。

「待ちたまえ。たしかに宿は取るが、君にだけ任すのはいささか……というかかなり心配だ。単独行動は慎んでくれたまえ」

 リオネルは少しもがいていたが、しばらくすると諦めて引きずられていく。

「まあ宿探しは二人に任せ、こちらは情報収集といくかの」

 リンゴの案内に従って、みっことカッコは歩き出す。

 今まで活気のある街が少なかったこともあるが、エルビザの街は年頃のみっこにとって刺激に満ちた楽しい場所だった。日の映える白壁の街の至る所では所せましと商いが行われ、喧噪の中にも明るさが溢れている。どこを歩いても絵葉書のような景観に出くわすし、食べ物のいい匂いがどこからか漂ってくる。まるで巨大なテーマパークのようだ。みっこ達は多少の食べ歩きをしながら街をさまよう。

「それにしても……大泥棒の行方なんてどこで聞けるの?」

「ほほ、安心せい。引き潮の夢には独自の情報網がある。さっき問い合わせをしておいた。何かわかったことがあるのならば教えて貰えるはずじゃ」

 リンゴが自信満々の時はなんとなく不安もあるのだが、みっこは素直に言葉に従うことにした。情報を集めるといっても、みっことカッコは所詮ただの11歳の少女に過ぎない。お客さんであることが伝われば多くの人は親切にはしてくれるのだが、誰に聞けば情報が手に入るのかはさっぱりわからないのである。餅は餅屋というやつだ。

 一行はやがてエルビザの中央付近にある、引き潮の夢の支部へとたどり着いた。巨大な植物をくりぬいたようなヌキゾ・ペルスカナの支部とは打って変わって、こちらは4階建ての立派な建物である。まるで古代の神殿かのような柱が壁面を飾り、引き潮の夢が持つ影響力を暗に示しているかのような気がした。

 中に入ると、一行は最上階へと通された。道すがら多くのお客さんとすれ違う。は虫類のようなウロコの肌に4本の腕といった異形の者も中にはいたが、多くの人々はみっこ達と大きく変わらない姿をしていた。それでも、彼らはそれぞれ異世界からやってきているのだ。そう考えると不思議な感じがした。

「ようこそ!最小にして最長の導者リンゴよ!私がエルビザの支部長ムギファウ。お目にかかれて光栄だ」

 最上階の部屋に入るなり、巨大な声が飛んできた。声の方を向くと、赤銅のように日焼けしたをした、2メートルはあろう大男が両手を広げて立っている。肌とは対照的な金の髪に彫りの深い顔とまるで彫像のような美形ではあるが、みっこ的には少しくどい。一見したイメージは赤鬼である。

 互いに挨拶を交わし、情報を交換する内にいくつかわかったことがあった。一つは、リンゴが引き潮の夢内部ではそれなりの有名人であるということだ。

 そもそも導者は本来ボディーガードを兼任するためムギファウのような恵まれた体格の持ち主が多いらしいのである。そんな中、あくまで知識量を頼りに多くのお客さんを元いた世界に返してきたリンゴは、最小の導者として敬意を表されているらしい。

「多くの導者は体に頼っているからの。体力が衰えたら引退を考える。だがわしは違うぞ。わしの強みはこの頭じゃからのう。体力が衰えようが、わしの導き方は変わらんのじゃ」

 本人曰く、そのために気が付いたら最長の経験者にもなってしまっていたということらしい。みっこはリンゴが褒められているのを聞いて、なんだか自分が褒められているような誇らしい気持ちになった。

 続いて二つ目にわかったのはショーリの次の目的地である。

「数日前、酒場に異様にギャンブルのうまい男が現れてな。男はまだ少年と言ってもいい童顔にごわごわの黒髪で、ひどく目立っていたらしい。彼は周りの客達からさんざん金をぼったくった後、いい気になって自分の目的地を明かしたそうだ」

「なるほど。して、その行先は?」

 ムギファウから返ってきた言葉は、意外なものだった。

「うむ。なんでも『虹渡り海岸』へ行くと言っていたらしい」

 みっことカッコは顔を見合わせる。

「それって、私達の行先と同じ……?」

「一体どういうことなのでしょう?」

「男はこうも言っていたようだ。『そこに俺のすべてがある』と。虹渡り海岸はほとんど人の寄り付かない辺境の地。彼が大泥棒ショーリだったとすれば……沢山の財宝を隠していてもおかしくはない場所だな。まあ、こちらで掴んだ情報はそのくらいだ」

 ムギファウはすまなそうに目を伏せた。

 それからしばらく周辺の地理状況などを聞くと、みっこ達は支部を後にした。

「みっこ、おぬしの出した結論は正しかったようじゃの。保留した結果、我々の目的地は一致したというわけじゃ」

 支部を出るとリンゴはそう言ってみっこの肩に止まった。

「ええ、おかげで私ももう少し皆さんとご一緒できます。本当は、少し心細かったの。リオネルは悪い人じゃないけれど、ああいう性格だから……。ありがとう、みっこさん」

 カッコにまでそう言われるとなんだか照れくさい。みっこは「いや、私は別に決断できなかっただけで……」とあやふやに返しておく。その時である。

「いかん!みっこ!カッコ!そこの路地裏に入るのじゃ!急いで!!」

今まで聞いたことがない切羽詰まったリンゴの声に、一瞬体が硬直する。

「みっこさん!こっち!」

 動けずにいたみっこの手を引き、カッコは路地裏に身を翻す。

 しばらくして、ジャラカシャン、ジャラカシャンという重い響きが聞こえてきた。

(いいか!何も話すな!息をひそめよ!奴らに見つかると、面倒なことになる!)

 リンゴの囁き。やがて、音の主達が姿を現した。

 10人以上いるだろうか。若い者、年老いた者、人の顔、豚の顔……種々雑多なメンバー である。彼らはクリオの国では珍しく武装をしていた。銀の鱗でできたような鎧に身を包み、腰からは短刀をぶら下げている。さきほどの音は、鱗がすれる音、そして短刀が鱗に当たる音だったのだろう。

 鎧は銀色で綺麗だが、それ以外の箇所はどこも薄汚れ異臭すら漂ってくるようだ。日焼けした…というより様々な汚れがそのまましみついてしまったかのような顔には、いずれも普通の人々とは違う危うげな雰囲気がにじみ出てきている。

 幸い彼らはみっこ達には気付かず、ジャラカシャンという音を立てながらその場を離れていった。

「ふう。危ない所だった!もう出ても大丈夫じゃ」

 慎重に様子を伺いながら、裏路地の影から日の下へ抜け出すと、怪しい集団の影はもうどこにもなかった。

「リンゴさん。あれは一体?」

「うむ。色々と伝えたいことはあるが、まずはリョキスン達と合流した方がよさそうじゃ。詳しいことはそのあと話そうかの」

 そう告げるリンゴの声は、これまで聞いたことのない緊張感を放っていた。


 3


「それは、間違いないのか」

 裏通りにある小さな食堂で合流したリョキスンは、リンゴの報告を受けるなりそうつぶやいた。

「うむ。間違いない。あれは、銀腹魚団じゃ。過去何度煮え湯を飲まされたことか!」

「見間違えじゃないかと思うのよー。このあたりは猫王の管轄であって、全智王の縄張りじゃないのよ。いくら五王の中で最上位の全智王といえどそんな大それた真似は難しいのではないかと思うのよー」

 事情を知っている三人の話は盛り上がるも、みっことカッコは蚊帳の外である。かといって盛り上がっている所を邪魔するのも悪いかとみっこが話の切れ目をまっていると、カッコがすっと手を上げた。

「申し訳ありません。私こちらの世界のことにうといものですから……。その、銀腹魚団というのは一体どのような集団なのでしょう」

 そう、それが聞きたかった。臆さず話の輪の中に入っていけるカッコがみっこにはとても格好良く思える。

「これは、申し訳ないことをした。あとで説明すると言っていたのにの。すまぬのじゃ。銀腹魚団は、表向きはクリオの国と外の世界の繋がりについて調べる集団じゃ」

「表向き、ということは裏があるってこと?」

 みっこも話に参加しなくてはと焦って口をはさむ。

「そうじゃ。裏で彼らがやっているのはな。各地の門を巡り、やってきたお客さんを言葉巧みに拘束し、幽閉してしまうという非人道的行為なのじゃ」

 リンゴは両の手をふるふる震わせながら、そういった。

「ですが、この世界にやってくるお客さんには引き潮の夢の導者が付いてくれることになっているのでは?」

「それも表向き、だ。実際は先に接触した方が有利だな。なにせいきなりよくわからない異世界に放り出されるんだ。銀腹の連中は見るからに常人ではないが、それでも頭が悪いわけじゃあない。言葉巧みにお客さんを連れていくのはそう難しくない」

「その通り。実はな、みっこ。リョキスンはわしのことも銀腹の一味かと疑ったのじゃぞ。信じられるか?この見るからに誠実で潔白で頭脳明晰そうなこのリンゴを疑ってナイフまで突きつけたのじゃよ!」

「あの時はすまなかったと言っているだろう。現実的に考えてこんなに小さな導者がいるとは思わなかったのだ」

 そんなやりとりがあったとは、みっこは知らなかった。

「ところで、その人達はなんで人を幽閉するの?」

 みっこの言葉に珍しくリオネルが真面目な顔で答える。

「幽閉しているつもりはないのよ。クリオの国の中でも大きな権力を持つ五人の王……その中でも最も力を持っているとされる全智王のお客様として招待しているつもりなのよー」

 リオネルなりに解りやすく話そうとしているようだが、いまいち要領を得ない。

「つまりだな。クリオの国には全智王というお偉いさんがいるのだ。その王は、名が示すように全てのことを知りたがる、知的欲求の塊だ。その知識ゆえに何度もこのクリオの国を救ってきたし、良い国に変えてきているのだが……十数年前から困ったことになってな。彼はクリオの国の全てを理解してしまったのだ。しかし新しいことを知りたいという知的欲求は収まらないというから大変だ」

 うんうんと頷きながらリンゴが相槌をうつ。

「わかるのじゃ。それは知恵者ゆえの苦しみとでもいうものなのじゃ」

「続けさせていただくぞ。さて、クリオの国のことを知り尽くしてしまった全智王。彼はどうやって自らの知的好奇心を満たしたでしょうか?」

 なるほど。そういうことか。みっこは納得する。

「外の世界のことを知りたがるようになったんだ。全智王は」

「そういうことだ。タチが悪いのは、奴には自分が悪いことをしているという自覚がない。実際、連れていかれた者達は最上級の待遇で歓待される。三食ごちそうが出るし、酒も飲み放題だ。しかし、問題はだ。全智王の好奇心は百日では埋まらない。そいつからしぼりとれるだけの知識を得るまで、全智王はお客さんを開放しないのだ。つまり……」

「つまり、捕まったが最後元の世界にはまず戻れないというわけじゃ!」

 いい所だけ奪われたリョキスンは苦笑いで「まあそういうことだ」と結んだ。

「無論、すべてのお客さんが狙われているわけじゃあない。全智王は気まぐれだ。ただし、一方で。一度気になった獲物は逃がさない」

「我々引き潮の夢と全智王は一応暗黙の取り決めがあってな。導者が付いたお客さんには手は出さないというものじゃ。しかし、それも最近曖昧になりつつある。流石に支部の周辺でうろつくことはないのじゃが……。いずれにしても出くわさない方がいい相手ではあるのう」

 リンゴの言葉を受け、カッコが大きな瞳をさらに大きくして問う。

「そういえば!さきほど、この近辺に銀腹魚団が現れることはないといっていたのはそのことなのですか?」

「む、いや、さっきのはもっと単純な王達の縄張りの話じゃよ。先刻リオネルが説明してくれたが、クリオの国には五王とよばれる五人の権力者がいるのじゃ。彼らはそれぞれ自身の縄張りを管理しておる。ここ、エルビザは猫王が管理する地域でな。本来は全智王がちょっかいを出してはいけないはずなのじゃよ。まさかこんな所で奴らを見かけるとは正直思わなんだ。一体奴らは何を目的にしていたのかのう」

 そこでリョキスンの目が輝いた。

「実は私も一つ気になる情報を手に入れたのだよ。……怪しげな連中が琥珀水晶の塔までの砂船を探しているという、な。十中八九奴らだとは思わないか」

 今までの話が、繋がった。みっこはそう思った。バルミが警戒したのはこれだったのだろう。

「どこからかわからない。が、全智王はみっことカッコという珍しい二人組の噂を聞きつけたのではないか。そしてぜひとも自分の城に招きお話しを聞かせてほしい……そう思っているのではないだろうか」

 それは困る。ごちそうは食べてみたいが、帰れなくなるのはごめんだ。みっこを含め一同に言いようのない不安が広がっていくのが肌でわかる。

「そうは言っても、幸い彼らは我々がエルビザにいることに気付いていないようだ。このまま砂船が出発してくれれば、しばらく時間が稼げるだろう。ゆっくり休みたいところだが、出発を早めた方が良い。さて、そうすると行先が問題になるのだが」

 そうだった。リョキスン達にはまだショーリの行先について伝えていなかった。みっこはショーリが虹渡り海岸へ向かったらしいということを話す。

「なるほど。どうやら我が主には幸運がついているらしい」

「きっとお宝があるのよー。秘密の財宝の隠し場所なのよー!」

 やおら元気になったリオネルは「こうしちゃいられないのよ」と出発の準備のため店を飛び出ていってしまった。

「リオネル!準備が終わったらすぐ帰ってきて下さいね!」

 カッコが慌てて声をかけると、リオネルはしっぽを振り回して答えた。

 とりあえずの行先は決定した。が、みっこの心はいまだ不安で押しつぶされそうた。虹渡海岸には門はあるのだろうか。もしあったとして、ショーリを捕まえるなんてことができるのだろうか。もし、ショーリは捕まえられずリボンも取り戻せていないのに、門だけ見つかってしまったらどうすればいいのだろうか。

 不安を払拭しようと考えれば考えるほど新たな不安が現れる。そんなみっこの肩にリンゴが乗った。

「みっこ。わからないことまで考えすぎても仕方ないぞ。今出来ることがあるのならば、まずはそこだけに意識を集中するのも大切じゃ。行こうじゃないか。虹渡り海岸へ」

 みっこは、頼りないこともあるけれどそれでもリンゴが導者で良かったと思いながら、大きく頷く。たしかに、悩もうが悩むまいが今できることが一つというのなら、迷う余地はない。

「うん。行こう。虹渡り海岸へ」

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