第2話 復讐の下準備

お父さんが死んでから一週間。

あれから、お父さんに対する世間の評価はこんな感じだ。

『自分の娘すら手に掛けた最悪の魔王』

『死ぬ間際も勇者を呪っている言葉をはいたらしい』

『死んで本当に良かった』

…ふざけるな。 

ふざけるなふざケルナフザケルナッ!!

きっと世間的に見て正しいのは勇者達の方で

正しいのは勇者達で、間違っているのが私達で。 …だからどうした?

…だからきっと、あいつらの正義と私の正しいは。  永遠に和解なんて道は無いんだろう。 …そう、だから、私は。

勇者を、許さない。

必ず、この手で、殺してやるんだ。

だから。

待っててね?お父さん。

待ってろよ?勇者?

この手で。

必ず。

殺してあげるから♪

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