第5話 逮捕
犯罪をしてる感覚が普通になってたら本当にヤバいと思う。
人には理由が色々あるけど、この手の物はお金が絡んでくる事が多いし、今でも詐欺って無くならないし、僕の場合は偽造免許で契約した携帯が特殊詐欺に加担してる事に対して深く考えれなかったけど、間接的に詐欺被害に遭われた方に関与してる事になる。
ある日、突然リーダーが変わる日がやって来た。
相変わらず怪しい人達の集まり。笑
その日はココで契約して来てくれと言われ都内某所のお店に携帯を契約しに行って、商品を取りに行ったら携帯ショップへ通報があったらしく、契約した携帯の袋を手にした時に刑事さんに囲まれて逮捕される事に。
他のメンバー達は逃げて居なくなり、まさにトカゲの尻尾切りだ。
身から出たサビ、自業自得、因果応報って奴。
その頃の音楽活動は前のバンドにも戻り、CDをメジャー流通で出すバンド2個とバックミュージシャンをやり、借金も終わりまでもう一踏ん張りで、欲張らなければ楽しく音楽を続けれたんだと思う。
だけど欲を選んでしまった僕は偽造免許の携帯契約も続けてしまっていて、逮捕されてからバンドとバックミュージシャンはクビに。
当然だよね。
夢が叶い楽しいと思ってた場所から牢屋へ。
親を泣かせ、当時の彼女も泣かせ、バンド、バックミュージシャンの仕事先にも迷惑をかけてしまい、
被害者に対する罪の意識も強くなる。
ここに来て自分のやってしまった事の重大さに気付く。
遅いよって思うかもしれませんが、そんな思考回路になってしまってる時はおそらく気が付かないんだろう。
自分へのブレーキがそこで効いてくれたのか、何してるんだろって感じに思ってしまい、僕自身は逮捕されて気が付けた。
しかし被害者は出してしまい、色々な人達に迷惑もかけてしまった。
積み上げて来た音楽生活も無くしてしまった。
ハッキリ言って当然だと思う。
罪名は、
公文書偽造、詐欺、詐欺未遂。
気軽にネットの掲示板から応募してしまい、文字で罪名を見ると結構な重罪だった。
被害者の方達には弁済し、謝罪文を手紙で送り、心の底から反省したけど、やった事は一生消えない。
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