第2話田舎者

僕は名古屋は都会と思っていない。

大学で東京にいたが、道を車で15分走らせただけで、名古屋みたいに田園風景は見られないからだ。

名古屋は15分走ると、山や畑、田んぼがある。


名古屋の道を会社の先輩を乗せて走ると、

もっと飛ばせ!また、信号に捕まるぞ!と、言って怒鳴った。

「お前見たいな、田舎の牛が通るような道じゃ無いんだ!おいっ、田舎もん、九州帰れ!」

と、何年言われたもんか?


今なら、パワハラで訴える事が出来るのに!

名古屋は大いなる田舎だ。

別に、鹿児島市内と変わらない。

名古屋人は、名古屋を都会と勘違いしている。


地下鉄だって、乗り換えが簡単過ぎる。

大学は東京だったが、家賃が高いので埼玉野東松山に住んでいた。

東松山も田舎だな。

田んぼとかあるし。

大体、東京人のほとんどが田舎者だ。

イントネーションで分かり辛いが、鹿児島県人、否、九州人は直ぐに分かる。


誰だかったか、標準語でタクシーの運ちゃんに、

「〇〇の交差点を右に、マギって下さい!」

と、言った。

マギるとは、鹿児島弁の曲って下さいだ!

僕は爆笑した。

「お前な、都会人ぶるのは分かるけど、方言を標準語で言っても通じないぞ!」

と、言った覚えがある。


兎に角、名古屋は車座社会。

だが、一旦仲良くなれば、一生の友人となる。

騙された事も多い。金銭的にダメージを受けた事もある。

住めば都と言うが、僕は大いなる田舎の名古屋が好きだ。

散々イジメられて、パワハラ、モラハラ、給料の横領を受けて病気になったが、未だになに住んでいるのは、名古屋が好きだからだろう。

未だに、鹿児島イントネーションで喋る。

だって、名古屋は田舎なんだから。

都会人ぶるなら、数年、東京で大学通えよ!

恥ずかしくなるんだから。

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