第7話 あなたは
――あ
カチッ
長針と短針が重なった。
するとどこからか私の名前を呼ぶ声が聞こえた。
「ユフェン……。」
ヘルヴィンが私の名前を呼ぶ。
「ユフェン……。」
(いや、ヘルヴィンじゃない……この声は……!!)
「まさかっ……!!」
「20歳おめでとう。」
振り返るとそこにいたのは、紛れもないミリアだった。
「ほんとは直接僕の口から伝えたかったんだけどこれを見ているということは無理だったね。」
相変わらず優しそうな顔でこちらをみてくる。
「どうして…あなたが………!」
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