第50話

窓から中を眺めると丁度戦闘が始まろうとしている所だった。



見る感じ、戦力差は大きい。人数だけで倍近く差がある。



それでも、輝神側は覚悟を決めたのか一歩も引かず、相手を睨みつけている。



俺たちには劣るけど、十分魅力のある奴らだ。




ふっ、それにあいつらやっぱりクズだな。



夏樹たちも気付いたのか冷たい表情で2人の男を見る。




最近大人しいと思っていたらやっぱり裏切ったか。

來智ではなく門倉一都を選んだ。




名前さえ思い出せないけれど門倉一都側に付く元幹部の2人。



「少し様子見てから行こうか。」



遂に始まった抗争。門倉一都と來智が対峙している。




槐は幹部2人を相手になかなかの戦い方をしている。



メンバーたちも少し前に比べたら比べ物にならないくらい相手の隙を突き的確に相手にダメージを与えている。




やられそうなヤツがいたら助け合う。自分も一杯一杯の筈なのに仲間を想いながら戦っている。



それに、たとえ殴られても倒れない覚悟が窺える。



強くなったな。夏樹たちも嬉しそうにメンバーたちの動きを見ている。

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