「久々の喧嘩だ。

思いっ切り暴れようぜ。」

そう声を掛けると、歓声が聞こえる。

ここには喧嘩好きが多いからね。

暴力じゃない。人を守る為の喧嘩。

それが俺たちの喧嘩だ。

「今日の20時に輝神倉庫。

先ずは様子を見て、合図したら突っ込む。」

嬉しそうにバイクの整備や組み手を仕出す。

楽しそうで何よりだ。

「さぁ、俺たちは上に行こうか。」

何気に幹部たちも楽しみなのかバキボキと骨を鳴らしながら準備運動を始めている。

上で大体の計画を話し、19時半集合になった。

決闘まで４時間。準備運動がてら仕事でもするか。

倉庫を出てアパートに向かいパソコンに向かう。

あっという間に外は暗くなり約束の時間まで30分。

そろそろ行くか。

バイクで流しながら倉庫に向かう。

倉庫の前に着くと綺麗にバイクが並んでいた。

その雰囲気から余程楽しみにしているのが伝わる。

倉庫を見つめながら再度誓う。

どんなことがあっても守ってみせる。

俺がお前たちを守るから、思いっきり暴れろ。

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