第45話

「飛鳥、ごめん。

お前まで巻き込んだ。」




申し訳なさそうに今更謝ってくる來智。




その後ろには、輝神のメンバーが俺たちを見つめている。




「巻き込んだ?

逆だろう、俺が勝手に首を突っ込んだんだ。

お前が声を掛けるべきなのは俺じゃない。

あいつらだ。」




不安だろう、怖いだろう。



その証拠に顔青くしている奴や震えている奴もいる。




「・・・ああ、そうだな。

悪い。」




「來智、覚悟を決めろ。」




そう告げて歩みを進める。




人数ではこっちが不利だ。それに、あっちがどんな手を使ってくるか予測できない。




「行くよ、準備しよう。」



後ろにいる雷亜たちに声をかける。



この状態で校舎に戻る気はしない。申し訳ないけど後始末は雅之さんと宗馬さんにお願いしよう。




騒つく学校を後にして倉庫へ向かう。

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