第41話
"あれ門倉くん?"
"やべぇよ、何しに来たんだよ。"
予想通りで笑えるよ。案の定学校に攻めてきた。
門倉一都の行動は大体読めていた。だからこそ、野放しにしていた部分もある。
不謹慎だけど少し残念だ、もう少し予想外の行動を取ってくれた方が面白いのに。
『來智!輝神は俺が貰う。
今日の夜20時輝神の倉庫で決闘だ。
覚悟しておけ!』
校舎に向かってそう叫ぶ門倉一都。
何しにきたのかと思ったらそんなことを言いに来たのか。ここで、おっ始めなかったのは称賛に値する。
まあ、賢明な判断だ。ここで乱闘を起こそうものなら雅之さんと宗馬さんか黙っていない。
まだ何か叫んでいるけど、興味がない。
窓の外を一瞥し席を立つ。誰もが窓の外に集中しているため俺が立ったことに誰も気付かない。
『それから、棗飛鳥。
テメェだけは許さなねぇ。ぶっ殺してやる。
今すぐ出てこいや。』
教室を出る瞬間そんな言葉が聞こえてきた。
笑えるよ。今の門倉一都の狙いは俺か。
さあ、どうしたものか。
熱烈な歓迎に応えようか、否か。
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