第35話

呆れたように、はあー。とため息をついた後、言葉を繋ぐ



「そんなこと分かってる。それでも、みんな飛鳥のこと大好きだから少しでもお前のもん背負いたいんだよ。」




みんなの思いを代弁するように話す雷亜



「俺は飛鳥と一緒の世界に足を踏み入れるから抵抗はない。他のみんなは、表の世界で生きていくからこそ、飛鳥との繋がりを身体に刻みたいんだよ。」



言いたいことは分かるけど了承する訳にはいかない



「頑固だな。みんなはな、飛鳥のためなら命だって投げ出す。全員、一度は組に入ってお前の隣でお前を守って行こうって真剣に考えた事もあるんだよ。」



そんなこと知らなかった



「分かってやれよ、みんなの気持ち。

刺れなくて後悔はするが、刺れて後悔なんて絶対しないよ。なあ、そうだろ?」



雷亜の問いかけに頷く




その顔は迷いなんか全くなくて、もう覚悟を決めた顔だったら

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