第34話

「・・・。」



何言ってんだ、こいつって視線を向ける



「いいんじゃねえの、俺賛成。」



「墨か、刺れるか。」



驚いたことに、賛成の声が上がる



みんな何考えてんだ?



「そうだな、ガキ臭いかもしれないけど消えない証になるな。」



「俺もいいと思う。」




何気に全員賛成してるし。



何も言わない俺に視線が集まる




本気かよ、だって一生消えないんだよ




この日本で刺青やタトゥーがどんな印象か分かってるだろ




それがあるだけで不利になることだってある




「・・・俺は賛成できない。

みんなには未来がある。墨をいれてるだけで偏見の目で見られることもある。俺はいいが、みんなにそんな思いして欲しくない。アクセサリーとかでもいいんじゃない?」



困ったように黙り込む



珍しく反対したからか、困った顔をしている

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