第22話

「はっ、お前には敵わねえよ。」



「そうだな、ただ勢力がデカくなるだけで俺らは何も変わらねえ。」



後ろから、同意する言葉が聞こえる



「俺らがお前の考えに反対する訳ねえだろ。」



心強い言葉



ここにいる全員が俺を支えてくれる




君たちが居るから俺は振り返らずにただ前に進めるんだ。




「これから、大変だと思う。こんな時期に申し訳ないとも思う。それでも、俺に力を貸して欲しい。」




みんなの視線を集めながら頭を下げる




シーンと静まり返ったと思うと、次から次へと声が上がる




その声に安心感を覚える



励ましの声



俺を讃える声



色んな声が聞こえるんだ




この大切な仲間を守る為に、俺は全てを捧げる



もう一度決心する



やり遂げてみせる



誰も傷つかせない



最後は全員が笑顔になれるように




拳を握り、上へ力一杯振り上げる



言葉はもういらない



倉庫に一体感が生まれる

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る