第19話

倉庫に着くとみんな揃っていた



受験勉強があるにも関わらずメンバー全員が待っていた



しかも、遅れたら俺に文句一つ言わず嬉しそうに話しかけてきてくれる



"やべっ、飛鳥さん不足で死にかけてたんで会えて嬉しいっす。気絶しそう。"



"抱き着いても良いですか?"



"あ、あ、ぁぁあ"




それぞれ可愛い反応をしてくれる



言葉にならないのか擬音しか話してないやつもいた




こんなあったかい場所無くしてたまるかよ



「待たせたな。それぞれ忙しいのに集まってくれてありがとう。人づてに知ってはいるかもしれないが連合を作ろうと思う。」




真っ直ぐ視線を合わせ話しかける



「理由は近年、暴走族とか不良に対し厳しくなってきている。族とかダサいとか言う人たちもいる。十数年前に比べると残っているチームなんて一握りだ。」




俺たちにとって厳しい現代



「でも、俺は紅龍が今後ずっと残って欲しい。俺たちみたいな奴らの居場所であって欲しい。紅龍には本当に助けられた。同じような境遇や悩みを持った仲間がいる。偽らずに本当の自分で居られる。」



辛かった時期を支えてくれた仲間たち

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