第15話

「いてえ!」



「くそっ!」



そんな言葉が聞こえてくる



さあ、残りは一筋縄じゃいかないな



少し、真剣に相手に向き合い動きに集中する



「てめえ、何もんだ!」



まさか、やられるとは思っていなかったのか恐怖が伺える



「んー?君たちの協力者かな。

敵ではないから安心して。


さあ、次は俺からいかせて貰うよ。」



距離を取る男たちに近付き、拳を打ち込んでいく



何人かは抵抗する間も無く床に倒れこむ



残りは10人くらい



俺を中心に囲んでくる



騒ぎに気付いたのか來智たちも上から覗いている



止めに入ってこないって事は続けていいってことか



「調子な乗るな!」



そんな言葉とともに10人が一斉に掛かってくる



他の奴らとは違い、考えて拳を繰り出してくる



その分、読みにくいし避けにくい



拳と蹴りが飛び交う中、交わしながら右手で受け止めて左手で腕を掴む。



体を捻り、同時に後ろから襲ってくる男に蹴りを入れる



あっ、やべ。顔面に入った



心の中で謝りながら、左手で掴んでいた男の手を引っ張り背負いながら地面に叩きつける

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