第13話

「そうだね、まずは俺にかかって来な。

大体、60人くらいか。」



よく言うじゃんか



男は喧嘩を通して仲良くなるって。



言葉なんていらない、拳を交わして分かり合うってな。



「はあ?てめぇ、舐めてんのか?」



「総長の客でも調子乗んなよ。」



この反応が普通か



「ふっ、威勢がいいね。

その調子でかかってきな。」



挑発気味に言葉を投げかけると何人かが向かってくる



それに釣られ半分くらいが走ってくる



繰り出される拳を受けたり、避けたりしながら1人ひとりを観察する



その場を動かず10人くらいはどうしようか迷っていて、残り数人は鋭い眼で周りを観察している。



へー、いい線いってる奴らもいるね。



それに、鍛えれば結構強くなりそう



何人かはダメそうだけど殆どいい奴らだ



「ほら、掛かってこい。俺に一発でも入れられたら何でも言うこと聞いてあげるよ。」



こんなに大勢で掛かってきても未だに拳は俺に届かない



意外と大勢で責めると動きにくいんだよね



チームの連携が取れていないと逆効果で弱くなる

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