第11話
「悪かったな、呼び出して。
座ってくれ。」
促されるままイスに腰掛ける
「で、何があった?」
難しい顔をする來智と槐
その隣で俺を睨みつけてくる2人
どうも俺がここにいるのが気にくわないみたいだ
「多分、一都たちだと思う。
学校帰りに襲われたのとこの付近で2人やられてる。」
自然と眉間にシワがよる
動き始めたか
そろそろだとは思っていたが正直、もうちょっと余裕が欲しかった
「・・・。」
本家から倉庫に向かおうとしてた時、來智から電話があった
その内容は、輝神のメンバーが数人やられたという事だった。
あいつの標的が分からない
俺を狙うなら、輝神を襲う必要はない
それとも、警告なのだろうか
なにせ、被害が出たからには動かないと
「必ず、4人以上で動くように。
門倉は輝神の内情をよく知っている。
だからこそ、狙われやすい。」
紅龍を狙わないってことは、俺の情報はほとんど掴めてないって事だ。
「それから、少しメンバーと話させて欲しい。」
個々の力や信頼できる奴らか確かめないと。
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