第10話

電話に出ると同時に叫ぶ声が聞こえる



うるさいな



そう思いながら、叫び続ける相手の話に耳を傾ける



どうやら、父さんとの話し合いの結果が知りたかったらしい



一応、許可が出た事を伝えると後ろの方にもそれが伝わったのか一段と騒がしくなる



「先代には、まだ言ってない。

アポだけ取っておいてくれ。

話は俺がつけに行く。」



俺が始めた事だ



俺が説得してみせるさ



門倉一都はあれから姿を現していない



腕利きの情報屋でも雇っているのか中々足取りが掴めない



こっちも必死に情報を集めている最中だ



誰一人傷つか無いように



無関係な人が巻き込まれないように



最善かつ最短な方法を考える



あとは、連合に加盟する仲間を募らないとな



輝神はもちろん、名のある男たち数人をリストアップする



やる事はいっぱいだ



それに、メンバーたちの稽古もつけてやらないとな。



人数では圧倒的に不利な為個々の力が試される



メールを打ち倉庫にメンバーを集めるように指示する



この時期にどれだけの人数が集まるのかは定かではない



強制ではない事を伝え、携帯を閉じる

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