第3話

「・・・覚悟はあるんだな。

分かった、お前に任せる。」



厳しい顔をしながらも許しが出た



「ただ、反対する奴も居るだろう。

それと、利益だけでなく不利益になる部分もちゃんと考えろ。お前らの力でチームを変えてみろ。」



ああ、やってみるよ



父さんや先代たちが作り上げたものを悪いようにはしない



時代は変わる



だからこそ、その時代に合わせて変わっていかなくてはならない。



「ありがとうございます。」



感謝の気持ちを込めて深々と頭を下げる



「やるからには最後までやり遂げろ。

それに、組の仕事も疎かにするな。

それが、条件だ。」



「はい。」



元々そのつもりだよ



途中で投げ出すつもりも、何かを中途半端にするつもりもない



学校だって、組だって、それにレイの事だった全力でやってやるさ



もう一度父さんに礼を言って部屋を後にする



偶には、顔見せに帰って来い。という言葉に曖昧に返事をしておく。



どうも本家は過ごしにくいんだよな。



それに、こんなこと言ったら怒られるだろうけど、帰ってきたってむさ苦しいおっさんたちしかいない。



兄弟はみんな家を出てるし、若い奴らは離れのアパートにいる

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