崩れゆく積み木(崩壊)
第5話
美奈子は自室の机にうつ伏せて寝息を立てていた。
「…ん」
肩が肌寒くなってきてゆっくり目を覚ました。
「あらら…、寝ちゃったんですね…」
机の上にはチカのお気に入りの献立が書かれたレシピが並んでいる。
冷える肩を擦る。空には大きな月が浮かんでいるのか、カーテン越しにでもその存在感は見過ごせない。
「私が風邪を引いてしまってはいけませんね…」
苦笑して、体を伸ばす。大きな目に涙を滲ませながら、部屋着に着替える。ヒロと一緒に買ったネグリジェだ。ネグリジェは少し抵抗があったのだがヒロがきっと似合う!可愛い!と言ってくれたので買ってみたのだ。(それでも渋っていた美奈子にヒロが『私も買うから買いなさいよ!』と背中を押してくれたのだ。その時、何故かニヤニヤしていたのだが気に止めないようにした)
「明日も早いですからね…、早く寝なくては…」
そう呟き、美奈子は就寝準備をするべく、自室を出たのであった。
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