第42話



それに青ざめたのは隊員たちだ。

慣れない保護作業と長時間の戦闘で疲弊している。


「し、指揮官…。それはちょっと…」


「え?へばってんの?体力なさすぎでしょ」



ちなみに今日は木田から出撃命令が出て3日目。

もちろん徹夜である。


僕は興奮で寝れそうにない。

僕が入ってからこんな騒動はなかった。

楽しくて楽しくてしょうがない。


…ルナからしてみれば大騒動で、僕の考えなんて不謹慎極まりないのだが。



隣の紅をちらりとまた。

まだタバコをふかしている。


ゆらりゆらりと煙が上がる。



「ねぇ?紅。もっと戦いたくない?」


「……どっちでもいい」


「えぇ…。どうせみんな忙しいんだよ?

休まなくてよくない?」



ぷかりぷかりとタバコを美味しそうにふかしているように見えるが、本人はやはり無表情である。


紅は一時的にルナが買収している。

そのため一時帰還も一緒に向かっていた。



ちなみに僕はルナの大事な情報などほぼ持っていないため、外出時に失言をしたことは一度もない。


…一度でも許されないし。

さすがに処刑で死にたいやつ、ドMでもいないだろう。

それに休みマジでない。







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