第20話

そんなこんなでルナは裏を牛耳ぎゅうじっている。

だから突然の緊急要請は頻回にあるのだ。

敵は多い。



今日もまた、そう。




──ヴーヴー…



木田のスマホが鳴る。


木田の表情は険しい。

そして僕の表情は期待に爛々らんらんと輝く。



「なんだ」



木田のスマホに耳を傾ける。

と言ってもまぁ音漏れはないので聞こえない。



「……わかった」



それだけ言うと、木田はブツっと電話を切った。

そうして最高司令官としての命令を告げる。



「第一部隊、用意」


「了解」



僕はにやりと笑って見せた。


さぁ、楽しい楽しい戦闘の時間だ。

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