第4話

ネグレクトで学校にも行っていなかった僕は、さっそく毎日街に出て行った。


そして、それはそれは盛大に遊び回った。

もちろん、それは喧嘩を売りまくることである。


小汚いガキが一丁前にあおり散らかせば、みんな殴りかかってくれる。


ありがたや〜と思いながら、楽しくて楽しくて毎日毎日人を殴り続けた。


今でもあの日々を思い出すと楽しかったなぁと思う。


でも足りなかった。

いつのまにか強者だと思っていた、自分より体格のいい大人たちが。

弱者であると気づいてしまったから。









そんな日々を過ごしていた14歳。

僕はルナと言う組織を知る。











街中のパネルにニュースが映っていた。




『続報です。

10月31日に戦闘特化集団ルナにより、朝倉組が壊滅しました。

依然いぜん、関係者を追っているとのことです。

こちらに朝倉組の関係者各位の顔を掲載させていただきます。

危険ですので、見つけた方は絶対に近寄らず、騒がないで立ち去ってください。


繰り返します…」






──戦闘特化型組織?







その言葉が耳に入った時。





これだ、と思った。





僕が求めているのは弱者を甚振いたぶることじゃない。


僕が求めて止まないのは。


スリルのある、

絶対的強者をほふる、



鮮血舞う戦場だ。

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